« 2009年10月05日~10月10日 豪州AUD利上げ3.0%→3.25%-FX為替:2009取引037 | トップページ | 第1期カットインシステム登場-パンヤ:日記 »

2009年10月11日 (日)

世界的なインフレと日本のデフレ-FX為替:マネー3

・世界的なインフレと日本のデフレ

 

2008年の米サブプライムローンに端を発する経済危機以降、

通貨の流動性を確保する為に各国が協調財政出動を行った結果、

世界的なインフレが加速しています。

対して日本はデフレですが、どうしてでしょうか?

 

 

インフレーションとは?

簡単に言うと、物価が上昇し、貨幣の価値が下落する状態を指します。

一般的にはインフレ率2%程度が良いとされます。

デフレーションとは?

物価が下落し、貨幣の価値が上昇する状態を指します。

一般的にはデフレ状態は経済の停滞や縮小を意味します。

 

 

世界的なインフレーション

調べたデータでは、2001年~2007年の状態しか見つかりませんでしたが、

年を追って通貨取引総量は上昇しているのが見て取れます。

通貨全体で見るとインフレが継続する事は、

世界的に見て当然の流れになるという事がわかります。

 

_01_2

 

次に、この通貨ペアの流通量を通貨単体に切り分けて見ました。

いかに世界流通通貨の内、ドルが占める割合が多いのかがわかります。

この通貨シェアの多さが基軸通貨と言われるゆえんであり、

世界がドルに依存している状況を表しています。

もはやドルは国家間の潤滑油として機能しているのです。

 

_02

  

対して、ドル紙幣とドル貨幣の発行量を見てみましょう。

2008年あたりまでのデータしか見つかりませんでしたが、

金融緩和施策で、ドル発行総量が激増しています。

2009年以降だと、おそらくさらに増加していると思われます。

 

 ドル”紙幣””貨幣”発行量

_2010

 ※セントルイス連銀データ

 

以上の事から、金融危機を境に世界的なインフレが加速している状況と

言えます。

各国は潤滑油たるドルの増刷による希薄化(ドル安)の影響を恐れ、

自国通貨売りドル買い介入を行って、対ドルとの為替不均等を

緩和しています。

長い期間で見ればドル安に向かう事は必然ですので、

藤井財務相の言う事も一理あります。

しかし、この流れに産業構造を変ないまま加速させる必要はないのですよね。

 ※多量発行による希薄化は価値の減少を意味し、ドル安になる

 

 

日本のデフレーション

世界的に自国通貨売りドル買い介入の流れになって、

対ドルの自国通貨価値の上昇が押さえられています。

しかし、日本では民主党の円高政策により、円高歓迎で追従していません。

どういう事かというと・・・。

 

 経済危機前のレートを1:1とした場合

_04_2

おそらく現在はこの様な世界情勢になっています。

日本も協調金融緩和で円の多量増刷していますが、

ドルなどと比べると発行量が少ない状態です。

上記説明を使い、各国それぞれの通貨総量を1とすると・・・

 ・アメリカ、ドル全体に対して、1/4 → 1/16=25%(1通貨の価値)

 ・ユーロ圏、ユーロ全体に対して、1/4 → 1/12=33%(1通貨の価値)

 ・イギリス、ポンド全体に対して、1/4 → 1/12=33%(1通貨の価値)

 ・日本、円全体にたいして、1/4 → 1/8=50%(1通貨の価値)

となります。

 

上記状態で、経済危機前からのドル基準価値比較をすると・・・。

 ・ドル = 1 → 1(通貨価値自体は25%)

 ・ユーロ = 1 → 1.32(通貨価値自体は33%)

 ・ポンド = 1 → 1.32(通貨価値自体は33%)

 ・円 =1 → 2(通貨価値自体は50%)

この様に現在の円高とほぼ同じ状態になります。

適当な値に当てはめてみましょう。(2007年参考レート)

 ・ドル/円 130円 → 65円相当

 ・ユーロ/円 170円 → 112.2円相当

 ・ポンド/円 250円 → 165円相当

それっぽい値になります。

 ※↑の参考図での割合試算なので、実際の状況とは異なります。

 

基本的に短期間なら、物価価格と労働賃金は通貨価値に連動しますので、

物価価格と労働賃金も↑と同じ状態になります。

 ・アメリカの労働賃金と物価価格 1

 ・ユーロ圏の労働賃金と物価価格 1.32

 ・イギリスの労働賃金と物価価格 1.32

 ・日本の労働賃金と物価価格 2

 

世界の枠内で見ると、日本の労働賃金と物価価格が高い事になりますが、

日本の国内からみると、海外の労働賃金と物価の方が安く、

日本国内生産物よりも安い製品が流入する事になります。

これって実は、物価が下落しているデフレの状態になるのですよね。

日本の労働賃金と物価価格が高いと日本で物造りすれば高く付きます。

特殊な事情がない限りは仕事が回ってこない状態になるので、

雇用が減少し、産業が縮小してしまいます・・・。

 

ドルやユーロ買い自国通貨売り介入している国々は、

こういった為替不均等から生じる不利益を嫌って介入しています。

(ロシア・スイス・韓国・シンガポール・フィリピン・インドネシア・タイなど)

為替介入が悪とかそういう次元ではなく、

自国産業を守る為に介入せざるを得ない状況になっているのです。

 ※ここまでの状態は既に起こっている事です。

  これから相場がこう動くという訳ではないので、誤解しないで下さい。

|

« 2009年10月05日~10月10日 豪州AUD利上げ3.0%→3.25%-FX為替:2009取引037 | トップページ | 第1期カットインシステム登場-パンヤ:日記 »

FX為替:マネーについて」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 世界的なインフレと日本のデフレ-FX為替:マネー3:

« 2009年10月05日~10月10日 豪州AUD利上げ3.0%→3.25%-FX為替:2009取引037 | トップページ | 第1期カットインシステム登場-パンヤ:日記 »